瑠璃一味のお戯れな学園生活

「おりゃあっ!」

柔道で言う背負い投げの要領で、鬼龍を投げ飛ばすシン!

「くっ!」

猫のように空中で回転して着地するものの。

「これが返してもらえれば、投げは決まらなくてもいいや」

シンの手には、再びアストレイアが戻っていた。

剣の奪い合いだけでこの攻防。

観客席からはどよめきが上がる。

「やっぱ拳術じゃ分が悪いな。完璧超人の娘は違うな」

「何を今更」

シンの言葉に笑う鬼龍。

「今に私は『二代目けしからん乳』ではなく『二代目完璧超人』と呼ばれるようになるアル。この試合はその第一歩アル」

スゥッと息を吸って。

「セヤッ!」

鬼龍は猛虎硬爬山を繰り出す!