瑠璃一味のお戯れな学園生活

絶句する霸龍闘。

そんな精神論だけで、あの至近弾は耐えられるものじゃない。

鬼龍や龍娘のように硬気功を使えるならともかく、生身でマグナム弾の射撃を食らって立つなんて…。

「っ…」

龍娘もまた、試合を止めるかどうか悩んでいた。

常識外れ過ぎる。

人間に過ぎない瑠璃が、耐えられる威力ではない筈だ。

だが。

「お気遣いなく…」

瑠璃は片手を上げて龍娘を制した。

「俺は鍛え方が違いますので…」

もうツッコミたくなるような発言だ。

止めるかどうか判断しかねるままの龍娘を他所に。

「恐れ入ったぞ霸龍闘…」

瑠璃は柊を握り締めた。

「己の優位である遠距離を捨て、敢えて懐に呼び込んでの早撃ち…拳銃使いの神髄、しかと見させてもらった…流石俺の好敵手だ…」