瑠璃一味のお戯れな学園生活

霸龍闘は、クイック&ドロウの構えのまま考える。

どうする?

撃っても啄みで全て弾丸は両断される。

残弾とて無限ではない、限りがあるのだ。

両断されるのが分かっていて、悪戯に弾を消費は出来ない。

限られた弾丸で瑠璃を倒すには…。

「どうした?」

攻めあぐむ霸龍闘に、縮地は必要なし。

ひたひたと、歩を進める瑠璃。

「撃たぬのならばこちらから行く」

迫ってくる瑠璃。

霸龍闘の頬を、汗が伝う。

まずい。

距離を詰められては、射撃の優位性である遠間が保てない…。

そこまで考えて。