瑠璃一味のお戯れな学園生活

プスプスと白煙を上げ、リングに横たわる鬼龍。

「…ギブアップ…すれば…?」

銃口を下げ、リィは言う。

「躱せないし防げない…」

「そ、そうアルな…」

体を起こしながら、鬼龍は呟いた。

「でもギブアップはしないアル…」

チラリと横目で、審判の龍娘の顔を見る。

あくまでも中立の立場として、試合を見届ける。

娘がボロボロにやられようと、何も干渉するつもりはない。

命に関わる状況に陥らない限り、龍娘は助けてはくれない。

「老師の前アル…最後まで『負けました』なんて言えないアル」

「…そう」

そうだよね。

私もにゃんにゃん先生の前で、自分から負けましたなんて言えない。

鬼龍の心情は、リィにも容易に察する事が出来た。