瑠璃一味のお戯れな学園生活

その時だった。

「でよぉ!」

ワイワイと大きな声が聞こえた。

中庭の方に出てきた男子生徒達だった。

ちょっと柄の悪そうな不良丸出しの生徒達。

中には一つ目だったり、角が生えていたり、明らかに人外と思われる生徒もいる。

彼らは。

「!!」

手にしていたコーヒーの缶を飲み干して空になったと見るや、ポイと花壇の方に投げ捨てる。

「あー」

プクッと頬を膨らませる野菊。

「空き缶はクズカゴに捨てなよねぇ、花が泣いちゃうよぉ」

野菊が男子生徒達に注意するが。

「あ゛ぁ?」

「っせぇんだアホの子!オメェはだぁってろっ!」

口汚い言葉で野菊を罵る男子生徒達。

「っっ…」

野菊はジワッと涙を浮かべる。