瑠璃一味のお戯れな学園生活

「これ鬼龍…対戦相手は奴らではないだろう」

野次を飛ばしたとはいえ、観客を威圧する鬼龍に、龍娘が注意する。

「ごめんなさいアル、つい…」

軽く頭を下げる鬼龍。

「リィも、準備はいいな?」

「……」

コクリと頷くリィ。

「それでは…」

スゥッと息を吸い込み。

「はじめっ!」

龍娘が開始の合図を出すと同時に。

「!?」

鬼龍が床に手をついた。

そのまま側転し、擦れ違い様にリィの頬に蹴りを入れる!

「くっ!」

意表を突くトリッキーな動きに体勢を崩すリィ。

立ち上がった鬼龍はよろめくリィに向き直り。

「はぁっ!」

背中からの突進による体当たり、鉄山靠!