瑠璃一味のお戯れな学園生活

「んー?いいよぉ」

またもニパッと笑う野菊。

「高等部の花壇は用務員の小岩井さんが世話してるけど、中等部は決まったお世話係がいないからねぇ、咲花ちんが世話してくれたら、みんな助かるよ」

「ホントですかっ?」

ぱぁっ、と。

明るい歳相応の少女の顔を覗かせる咲花。

「何だぁ、クールな顔してるけど、笑うと可愛いねぇ」

野菊は咲花の頭を撫でる。

「わっ…」

髪を撫で付けられて目を白黒させる咲花。

「頭をモフモフされると、ウチの母みたいです」

「モフモフ?」

ハテナ?

またも野菊の頭に引っ掛かるキーワード。

そのモフモフって、どっかで聞いた事あるような。

「まいっか♪」

そしてすぐ考えるのをやめるアホの子。