瑠璃一味のお戯れな学園生活

シンの言う通りだった。

まだ剣閃の挙動に乱れはあるものの、四季と振るう事で、狂奏丸は途端に御し易くなった。

長きに亘り、こはくの手から離れて抜刀される事のなかった狂奏丸。

それ故に荒れ狂い、暴れ回った。

狂奏丸自身が戸惑うほどに。

それを四季が導く事で、落ち着きを取り戻しつつある。

四季と狂奏丸が、共に孔雀の刃となる事が正しい選択。

この勇者は、己の身を傷つけられつつも、その在り方を見い出したのだ。

「ホントにシン…君って奴は…」

「それよか孔雀…痛ぇんだけど…」

ようやく立ち上がるシン。

「くっそ…やっぱアストレイアだけじゃ孔雀には勝てないか」