瑠璃一味のお戯れな学園生活

クスッと微笑む孔雀。

その空いた手が、スラリと四季を抜刀する。

「有り難うシン…君は僕の親友だ」

狂奏丸は人斬り刀。

数多の血を啜った殺人刀。

恐らくは孔雀が継ぐであろう琴月も、その流れを汲む。

それを知っても尚、シンは孔雀に、『狂奏丸と共に歩く事』を説いてくれる。

見捨てず、突き放さず。

それは、天神学園での生き方そのものに似ていた。

知らず学習し、体現しているのか。

天神学園の流儀を。

(これが、勇者と呼ばれる者なのかな…)