瑠璃一味のお戯れな学園生活

「な、何ですか、一体」

飛び跳ねた心臓の鼓動を抑え切れぬままに言う生徒。

「あー、近くで見ると女の子だね♪一瞬どっちかわからなかったよ」

ニパッと笑う野菊。

「私ねぇ、中等部1年の薙沢 野菊っていうの、よろしくねぇ」

馴れ馴れしく握手してブンブン手を振る野菊。

「は、はぁ…」

早くも野菊のペースに持ち込まれ、生徒はされるがままだ。

「君はお名前なんてーの?教えてくれると嬉しいなぁ」

「あ…咲花…紅月 咲花(あかつき さきか)です」

生徒…咲花は少々控えめに名乗った。