大技の打ち合いで、お互いにフラフラと後退。
連続で技を繰り出す力までは残っていなかった。
「くそっ…」
天を仰ぎ、何とか呼吸を整える龍之介。
「何て野郎だ…全部使わせるのかよ…」
まだ乱れた呼吸のまま、龍之介は腰を深く落とした。
そしてとったのは、居合の構え。
無論、龍之介は無手だ。
刀など持ってはいない。
「いや…持ってるぜ」
龍之介は、スゥッと息を吐く。
「四季・色彩銘刀"駄作"無銘」
「何…」
瑠璃が驚愕する。
「忘れてねぇか?」
邪眼に負けぬ龍の眼が、瑠璃を捉えた。
「俺も夕城流だぜ?」
連続で技を繰り出す力までは残っていなかった。
「くそっ…」
天を仰ぎ、何とか呼吸を整える龍之介。
「何て野郎だ…全部使わせるのかよ…」
まだ乱れた呼吸のまま、龍之介は腰を深く落とした。
そしてとったのは、居合の構え。
無論、龍之介は無手だ。
刀など持ってはいない。
「いや…持ってるぜ」
龍之介は、スゥッと息を吐く。
「四季・色彩銘刀"駄作"無銘」
「何…」
瑠璃が驚愕する。
「忘れてねぇか?」
邪眼に負けぬ龍の眼が、瑠璃を捉えた。
「俺も夕城流だぜ?」


