瑠璃一味のお戯れな学園生活

柊を通した感触も、次第に変化し始める。

肉を斬る感触ではない。

硬い何かが、刃を食い止めている感触。

馬鹿な!

斬鉄だぞ?

斬れぬものなど存在しない筈!

「それがあるんだな…」

しっかりと防御を固めたままの龍之介が、口角をつり上げる。

「龍鱗と硬気功の重ね掛け」

「!!」

それは、人間では不可能な技だった。

生まれつき堅牢な龍の鱗を持つ、臥龍のみに可能な技法。

瑠璃の剣撃を全て跳ね除けながら。

「斬鉄破ったぁ!」

懐に飛び込んだ龍之介は、前に踏み出しながら突く形意拳の中段突き、半歩崩拳(パンプポンケン)を放つ!