瑠璃一味のお戯れな学園生活

そういうもんじゃねぇのか、漢ってのは。

龍之介に告げられ、瑠璃は目を丸くする。

その目が。

「!!!!!!!!」

邪眼の鋭く重い光を湛える。

「…来た来た」

若き臥龍は身震いする。

同時に思う。

いらん事言わなければよかったと。

家柄や己の運命に押し潰されそうな青二才のまま叩き潰しとけばよかったのに、わざわざ覚醒させて手強くしてしまった。

これは『臥龍』の戦い方じゃない。

『丹下の血筋』の戦い方だ。

「…悪影響及ぼされてんな、こりゃあ」

ガシガシと頭を掻く龍之介。

そんな彼の胸部に。

「象牙(ぞうげ)」

斬鉄を纏った鋭利なる一撃!

龍鱗でさえもその牙を防げず、龍之介は刺突による傷を穿たれた上、リング端まで吹き飛ばされた!

「ほらなっ…言わんこっちゃねぇ…!」