瑠璃一味のお戯れな学園生活

目で追い切れるレベルではない。

目に映らない速さなのだから。

闇雲にマテバを抜いて発砲するも、弾丸は空しく空を切る。

6発撃ち終わる頃。

「御覚悟」

霸龍闘の瞳にようやく映っためのうは、既に抜刀して夜桜を振り上げていた!

赤蘇芳か、牡丹一文か、選択権は彼女にある。

既に懐に入ったのだ。

数秒の思考とて隙にはならぬ。

そう考えていためのうは。

「!?」

目を見張る。

ガンマンの筈の霸龍闘が、自ら組み付いてきた!