瑠璃一味のお戯れな学園生活

「…先に抜きな」

呟いたのは霸龍闘だった。

めのうの眉がピクリと動く。

彼女のスピードは見ての通りだ。

それでも、霸龍闘は先に抜刀させて尚、自分の方が速いと豪語するのだ。

嘗められたものだ。

まだ彼女には奥の手があるというのに。

「ならお言葉に甘えて…」

チキッ。

微かな鍔鳴りの音。

直後。

「!?」

一歩目からめのうが消えた!

高速歩法・縮地!

めのう最速の体捌きが、霸龍闘に襲い掛かる!