瑠璃一味のお戯れな学園生活

好機と見て、斬りかかるめのうだが。

「装填くらいさせろって」

装填途中にもかかわらず、霸龍闘は次々と弾丸を飛ばしてくる!

本来は鉛玉や石礫、小銭などを素手で投擲する技、羅漢銭。

要は投げられるものならば何でもいいのだ。

霸龍闘の手に握られた物ならば、何でも弾丸となる。

「ま、マテバよりは弱いけど…痣くらいは残るぜ」

装填を終え、霸龍闘はマテバをホルスターに収めた。

…やっぱり。

めのうは唇を噛む。

射撃の最大のネックは、弾切れ時の隙。

リィならば精霊術が使える分、カバーが出来るが、霸龍闘にはそんな能力はない。

故に、リロードのスピードに磨きをかけると踏んでいたのだが…。

「龍娘先生の教えが、そんな消極的な訳ないよね」

めのうは読みの甘さを恥じた。