瑠璃一味のお戯れな学園生活

そう思ったから躱せなかった。

めのうの脇腹に命中する、357マグナム弾!

「かはっ!」

その衝撃に足が止まり、ガクリと膝をつく。

ポトリと音を立てて、足元に落ちる357マグナム弾。

撃たれると痛いというより熱いという感覚、と聞いた事があったが、めのうは痛みの方が強かった。

それに、拳銃で撃たれたのに弾が皮膚を貫通していない。

酷い出血は覚悟していたのだが…。

「流石にマテバで撃つよりは威力が劣るな」

呟く霸龍闘。

彼はマテバをホルスターに収めたままで、片手で357マグナム弾を弄んでいた。

「素手で…弾丸を撃ったの…?」

夜桜を支えに立ち上がるめのう。

「羅漢銭だ」

呑気にマテバに弾丸を装填しながら、霸龍闘が答える。