瑠璃一味のお戯れな学園生活

装填の為に傷を負わされる羽目になってしまった。

霸龍闘はマテバをホルスターに収めつつ考える。

夕城流は、霸龍闘やリィのようなガンマンへの対策として、『射撃を受け止める』または『弾丸を避ける』という方法をとって来ると考えていた。

夕城宗主の翡翠も、見切って回避するという策を多用する。

故に瑠璃も孔雀もめのうも、同じ策で来ると思っていたのだ。

だが、めのうは『弾丸を見切って捌く』という手段を選んだ。

捌きだけではない。

剣速も、踏み込みも、抜刀も。

かつての彼女の速度ではない。

その為の減量。

夜桜は四季・色彩銘刀の中でも大振りの大刀。

威力は申し分ない。

しかしどんなに振り回しても、当たらなければ扇風機。

つまり高い威力を、どうやって相手に見舞うかが肝要となる。

めのうが選択した手段が『速度』だった。