瑠璃一味のお戯れな学園生活

「深手を負わせたら許せ」

そう言って、ジャックは間合いを詰めてくる!

その踏み込み、まるで獣人のそれだ。

しっかりと地に爪を立てて、鋭く力強い踏み込みで襲い掛かってくる獣人のように、ジャックはシンの懐を侵略しようとする。

無論おめおめとやられる筈もなく、受け太刀するシンだが。

「うわ!」

ジャックの高周波ブレードとシンのアストレイアが鍔迫り合いになった途端、凄まじい火花が飛び散る!

超高速の振動によるものだった。

「何だこの剣!瑠璃達の持ってるのと違う!」

「俺の剣で刃毀れ一つしないか…いい剣だ…それに腕もいい」

常人とは比較にならない膂力を持つジャック相手の鍔迫り合いに、一歩も下がる事のないシン。

これまでの修行の成果がよく表れていた。