「霸龍闘、お腹の具合どう?」

こてん、と首を傾げて霸龍闘を見るリィ。

「昨夜はずっとトイレの中に篭り切りだったアル。トイレで死んでるかと思ったアルよ」

ケラケラ笑うのは鬼龍。

「今朝は随分よくなったから朝飯ちょっとだけ食ったけど、昨夜は晩飯食ってない…」

覇気のない声で霸龍闘が言う。

「あちゃー、重症だな」

額に手を当てるシン。

「あの…これ…」

リィが霸龍闘の顔の前に、巾着袋を差し出す。

「琴音がお詫びにって…お弁当」