瑠璃一味のお戯れな学園生活

「龍之尾(りゅうのお)」

突然、龍之介が呟く。

は?と彼の顔を見るシルヴィと咲花。

しばらく見つめたが、彼は真っ直ぐ前を向いたまま歩き続けるので、そのままにしておく。

そしたらまた。

「龍之嘶(りゅうのいななき)」

龍之介が呟く。

え?と彼の顔を見るシルヴィと咲花。

また知らん顔で歩き続ける龍之介。

言いっ放しかよっ。

何だこの微妙な空気。

責任取れよこのSSBがっ。

なんかモヤモヤした空気のままで、胸の中が具合が悪くなるような気分を味わうシルヴィと咲花。

だってーのにまた。

「龍鬚虎尾(りゅうしゅこび。大きな危険を冒す。『龍の鬚を撫で虎の尾を踏む』という諺)」

SSBのくせに何か難しい事まで言い出す。

龍之介は手刀を振りながら。

「どれがいいと思う?」

小学生二人に向かってそんな事を訊く。

知らねぇよっ。