瑠璃一味のお戯れな学園生活

そして秋も深まりつつある、その日。

「二人とも、整列」

霸龍闘と鬼龍の稽古をつけてやっていた龍娘が、腹出し爆睡部の部員二人を並ばせる。

「瑠璃一味の署名活動によって、数百の署名が集まったと聞いた。更にはかつての天神学園のOBからも、タイマントーナメントの復活を求める声が多数寄せられたと聞く…そこで…」

目を閉じて話していた龍娘は、片目だけを開けて息子達を見た。

「先日、五十嵐工務店に特設リングの建設を依頼しておいた」

「じ、じゃあ!」

霸龍闘が飛び上がりそうなほどに声を上げる。

「タイマントーナメント、今年は開催するアルかっ?」

それは鬼龍も同様だった。