何とも言えぬ味を、何とか飲み下す霸龍闘。

しばらくして、ぐりゅりゅりゅりゅ、と変な腹の音。

鈍い痛みが腹を襲い、何だか脂汗とか額に滲んじゃったりして。

あれあれ、お腹痛いんですけど。

ト、トイレ。

先生トイレ行っていいですかっ?

壁に手を付き、苦悶の表情でヨタヨタ歩いていると。

「あれ…?」

リィの声が聞こえる。

「お屋敷で琴音が作ったクッキー…シン食べた…?」

「え、知らないぞ?」

「みんなにちょっとずつ味見してもらって、琴音の料理の上達振りを聞かせてもらおうと思ったのに…」