瑠璃一味のお戯れな学園生活

男子は全員ダンス下手糞かと思ったら、やたら優雅に踊るのが一人。

「ちょ、ちょっと孔雀君っ…」

「何ですか?」

奏多の腰に手を回したまま、孔雀が言う。

「わ、私は大学部の人間だから…体育祭のフォークダンスに参加するのは…」

「いいじゃないですか、無礼講ですよ」

そう言いながら、片手で奏多を繋ぎ止めたまま、自由自在に操る孔雀。

アレンジ加えまくって、フォークダンスどころか社交ダンスのようだ。

いわば無駄に洗練された無駄のない無駄な動き。

話術にダンスに流し目に魔少年ビームに、殆ど無敵だな、孔雀。