瑠璃一味のお戯れな学園生活

「違うよぉシン君、こうだよ、こう」

「ありゃ?あれ?」

こちらも苦戦中のシンをリードするのは野菊。

「もぉ~、センスないなぁ」

「い、いいんだよっ、こんなダンスなんかできなくてもっ、勇者にダンスは必要ないだろっ?」

「紳士の嗜みだよ、嗜みっ」

君はそれ以前に淑女の嗜みを覚えなさい、野菊。

言ったそばから。

「私がマンツーマンで指導してあげるよぉ…♪」

野菊、シンに密着っ。

かえって踊れない至近距離。

そんな色っぽいフォークダンスがあるかっ。