瑠璃一味のお戯れな学園生活

チーター獣人は、その脚力を生かして距離を引き離しつつあった。

短距離界にその人(?)ありと言われたチーター獣人だ。

オリンピックに獣人の参加が許されていれば、ボルトだろうが誰だろうがぶっちぎって、金メダルを総ナメ確実とまで言われる男。

その走る横顔には余裕さえ窺える。

ましてや相手は人間の女の子。

こんなもん、流す程度のスピードで楽勝っしょ。

寧ろ本気出す方が恥ずかしいってもんで…「えぇぇえぇえぇぇぇっ?」

チラリと振り向いて驚愕。

めのうに後ろにベタづけされて、本気出すよりも恥ずかしい事になっていた。