「この野郎!」

騎馬同士の性能では、瑠璃に敵う筈がない。

戦術を変え、鬼龍を捕まえにかかる男子生徒達。

しかし。

「!?」

相手の頭の上、肩の上と、バック転やバック宙を繰り返しつつ回避、移動する鬼龍。

まるで綿毛のように、身軽に敵騎馬の上を跳躍する。

「腕尽くで私を捕まえようなんて…」

空中で舞いながら、クスッと笑う鬼龍。

「百億年早いアル!」

空中から、踏み付け蹴り気味の無影脚!

無数の蹴りを叩き込まれ、騎馬は崩されていく。