《たんのしそう!》

光の玉、タマちゃんに乗ってはしゃぐウィスプ。

《この白い玉を籠に入れればいいのだな?》

ノームがコクコク頷く。

《それーいっ!》

ウィスプは文字通り光の速さで、玉を次々に運び入れていく。

ノームは軽い震動を起こして玉を跳ね上げて、籠の中に放り込んでいく。

補助系の能力が高いウィスプとノーム、こういう事は得意だ。

「でも精霊使うとかズルじゃねぇのか?」

龍之介が無粋な事を言っているが。

リィは可愛いから許す。