瑠璃一味のお戯れな学園生活

そんな事を言っているうちに、100メートル走参加選手はコース上に集まる。

いつの時代も、足の速い男子生徒というのはモテる。

陸上部、サッカー部、野球部など、参加選手は俊足揃い。

そして多くの女子生徒も、お目当ての男子生徒のカッコいい姿を見ようと、最前列に集まって来る。

「動機が不純だね…」

溜息をつく孔雀。

「全くだ。モテる為に速く走ろうだなんて」

シンも同意する。

「速さで上回って敵の先手を取るのは、戦いの基本だからな」

霸龍闘がなかなかいい事言って締め括るものの。

「霸龍闘…頑張って…」

控え目に手を振って応援するリィに。

「任せろ!カッコいいとこ見せるかんな!」

手を振り返す霸龍闘。

もう台無し。