「あー腹減ったぁ」

机に突っ伏してだらける霸龍闘を。

「まだ2時間目だよ」

クラスメイトの孔雀は、ややジト目で見る。

孔雀は流石侍の子だ、自制心が出来ている。

空腹だからと無闇に食べ物を口にしない。

決まった時間に食事をとり、欲望のままに間食したりもしない。

大体霸龍闘のように食い意地が張っていない。

「あともう少しで昼休みじゃないか」

「もう少しって、3時間目と4時間目もあるんだぜぇ？」

だらけた態度のままの霸龍闘。

「母上ならきっと、もう学食行って豚まんと汁なし担々麺粉山椒かけ大盛り食ってるよ」

「まさか…学年主任の龍娘先生が、そんなだらしない真似…」

孔雀、お前は龍娘を美化し過ぎだな。

アイツはそういう女だよ。