「見てたか?見てただか?」

「1位でゴールしましたよ!」

1位の旗を片手に、龍之介のもとに帰ってくるシルヴィと咲花。

「おぅ、見てたぜ?やったな二人とも!」

髪がクシャクシャになるほどに、二人の頭を撫で繰り回す龍之介。

キャーッ♪とか声を上げつつ、二人とも嬉しそう。

ご褒美のフルーツポンチイスカンダル盛りよりも、このナデナデの方が実は楽しみだったのかもしれない。

「シルヴィと咲花が頑張ったから、瑠璃一味は幸先いいスタートだね」

孔雀が目を細める。

「うむ、俺達も負けられんな」

瑠璃が笑みを浮かべた。