「それにしても」

龍太郎は空を見上げる。

「もう体育祭のシーズンかぁ…空も高ぇもんなぁ…秋だなぁ」

「……秋ですねぇ」

微笑みを浮かべたまま、誠一郎も並んで空を見上げた。