瑠璃一味のお戯れな学園生活

「咲花!シルヴィ!」

いつの間にかいなくなっていた龍之介が、両手いっぱいのスイーツやら飲み物やらを貰って戻ってきた。

「屋台でしこたま甘菓子もらってきてやったぜ!一緒に食おうや!」

「うわうわぁいっ!」

「有り難うございます龍之介先輩!」

咲花とシルヴィが龍之介に飛びつく。

はしゃぐ妹分を見ているのが、龍之介は一番嬉しい。

が。

「ん?」

その背後で、龍之介の服の裾を引っ張るめのう。

「りゅーちゃん…私には?」

瑠璃一味ではお姉さんの癖に、年少の咲花やシルヴィにヤキモチを妬くめのう。

「何だ、めのうも欲しいのか?」

龍之介はグイと、めのうの手を引っ張った。

「んじゃもう一周屋台回ってこようぜ。一緒に美味いもん探しに行こうや」

「……うん♪」