「かんぱーいっ」

仙豆を摘まみながら、霸龍闘、リィ、孔雀、奏多の四人がコーヒーで一息つく。

「いい雰囲気だね…学園の敷地内全体がパーティー会場みたい…」

コーヒーカップを手にしたまま、リィが目を細める。

「このまま朝まで騒ぎ続けるんだぜ?祭り好きにも程があるよな」

そんな事を言いつつ、霸龍闘も笑っている。

校舎三階の窓からクラッカーを鳴らす者、吹奏楽部と軽音部とコーラス部の即興の演奏、新体操部とチアリーディング部が、それに合わせて踊る。

実にカオスな空間。

「こんなに楽しい所だったなんて…」

奏多が微笑む。

「私も中学時代や高校時代、もっと積極的にイベントに参加すればよかったです」

「まだ間に合いますよ」

孔雀が笑みを浮かべる。

「奏多さんも瑠璃一味に入れば、こんな楽しいのがずっと続きますよ」