まぁその辺は、鬼龍や野菊も同じだ。

たかが文化祭の屋台と言うなかれ。

同じ出すなら美味しいものをという事で、るりるり亭では作り置きを一切していない。

一番美味しい状態で客に料理を提供するのだ。

少々待たされても味のいいものを食べたいという意外とグルメな客達も、それを分かっているのか、るりるり亭には客が溢れ返る。

「瑠璃、孔雀、もう食材足りねぇぞ!買い出し頼む!」

「わかったよ」

「うむ、迅速に行ってこよう」

シンに頼まれ、瑠璃と孔雀が走っていく。

「ついでに限定の五所川原も買ってきてくれぇっ」

「シン…それは後にして…」

リィがペシッとシンの後頭部を叩く。

「ごーりごーり♪」

「奏多ぁあぁあぁっ!お前はも少し急げえぇえぇえぇっ!」

龍之介絶叫。