「何だよ、その戦闘民族って」

シンが鬼龍の方を見る。

と。

「シン、お前戦いに身を置く者の癖に知らないのかっ？」

中等部とは違う制服を着た二人が、シンに近づいてきた。

天神学園高等部1年の夕城 瑠璃と夕城 めのうの双子。

「それは問題だぞシン、この世界で頂点を目指すつもりなら、絶対に避けて通れない奴らがいるんだ」

「え、何、誰それ？あの高等部の校庭の掘っ立て小屋に住んでるスペシャルバカとかいう警備員？それとも霸龍闘や鬼龍の母上？」

瑠璃の言葉に反応するシン。

めのうが『もう止しなよ』と窘めるのも聞かず、瑠璃は続ける。

「スペシャルバカや霸龍闘達んとこの母上も強いけどな、この世界には『菜野人』っていう戦闘民族がいるんだ」

著作権に触れないかドキドキ。