何だか重大な弱みを握られた気分。
めのうは一人難しい顔をする。
ごく最近までは、『龍之介みたいな乱暴者、趣味じゃない!私はくー君みたいな可愛い男の子の方が好き』みたいな事を方々で言っていたのだ。
なのに梅雨のあの日、黒爪に襲われて窮地に立たされた際に龍之介に救われてから、何というか、こう…。
「よぉめのう」
そんなめのうの穏やかでない心中などどうでもいいのか。
「腹減らねぇか?俺達もたこ焼き食いにいこうぜ。いや待て、もっと腹の膨れるものの方がいいな…焼きそば、いや、お好み焼きか?いっその事、全部食うか?」
龍之介は屋台を梯子する事しか頭にないらしい。
めのうは一人難しい顔をする。
ごく最近までは、『龍之介みたいな乱暴者、趣味じゃない!私はくー君みたいな可愛い男の子の方が好き』みたいな事を方々で言っていたのだ。
なのに梅雨のあの日、黒爪に襲われて窮地に立たされた際に龍之介に救われてから、何というか、こう…。
「よぉめのう」
そんなめのうの穏やかでない心中などどうでもいいのか。
「腹減らねぇか?俺達もたこ焼き食いにいこうぜ。いや待て、もっと腹の膨れるものの方がいいな…焼きそば、いや、お好み焼きか?いっその事、全部食うか?」
龍之介は屋台を梯子する事しか頭にないらしい。


