瑠璃一味のお戯れな学園生活

が。

「野菊ー」

その男の背後から、シンが野菊に声をかける。

ビビクゥッ!とかなる男。

「あ、シン君♪おかえり、トイレの場所分かった?」

「ああ、それより…」

スタスタと歩いて来て、シンは男の横顔を見る。

男、汗ダラダラ。

「コイツ誰?」

「何かね、天神学園の高等部の人でね、瑠璃君やめのうちんと同級なんだって。んでね、私と何かお話したいみたい」

「お話ねぇ…」

やたら至近距離でジロジロ男を見るシン。

「んじゃ俺が相手してやるよ…何のお話する?」