瑠璃一味のお戯れな学園生活

咲花と手を繋いでいても、橇を引くばんえい競馬の馬の如く。

咲花を引き摺る勢いで前進するシルヴィ。

このチビっこいのの、何処にこんな力があるのだろう。

鼻息荒いぞシルヴィ。

もう押さえ切れず、おまけに汗で手が滑って。

「あ!」

咲花はシルヴィの手を離してしまう。

枷が外れた事で、シルヴィ大暴走。

一気に屋台の並ぶストレートを全速力で突進!した途端に。

「はにゃぁあぁっ!」

通行人にぶつかる。

言わんこっちゃない。