瑠璃一味のお戯れな学園生活

「シン君、大丈夫?」

野菊がシンに擦り寄る。

「もう暗くなってるし、野犬や蝮とかがいるかも…夜だから足元もよく見えないしさぁ…」

「大丈夫だよ、こういう山の中の行動は星を巡る旅で慣れてるし、折角野菊の作ったバーベキュー、もっと食いたいからな」

ニッと笑うシン。

「りゅーちゃん、無理しない方がいいよ…バーベキューなら、私が作ってあげるからさあ…」

めのうが龍之介の服の裾を摘まんで引っ張る。

「バーベキュー食いたいのも勿論だけどよ、勝負事が絡んだとあっちゃ負けらんねぇんだよ。男と男の真剣勝負だからな」

ムン、と胸を張る龍之介。