瑠璃一味のお戯れな学園生活

かくして龍之介とシン、バーベキューの肉を賭けた真剣勝負。

「うむ、ならば俺が瑠璃一味首魁として、この勝負に立ち会おう」

瑠璃が両者の真ん中に立つ。

「あの山が見えるか?」

瑠璃は、数キロ先にある山を指差した。

「ここからあの山の山頂まで走っていき、先に戻ってきた方を勝者とする。精霊の力を利用したり、龍の姿になって飛翔したり、相手を攻撃して妨害するのは禁止だ。あくまでも己の足だけで往復して来い」

「望むところだ」

鼻息荒くするシン。

「俺の無尽蔵の体力、見せてやんぜ」

ボキボキと拳を鳴らす龍之介。