瑠璃一味のお戯れな学園生活

「うむ…いい修行になる」

5分ほど滝を浴び、瑠璃が出て来る。

感覚が麻痺してくる為、長時間行うと身体を冷やす危険性がある。

5分程度でも滝と一体化する効果は得られる。

長くやればいいというものではないのだ。

「次、孔雀行け」

タオルでガシガシと頭を拭きながら瑠璃が言う。

「くー君、無理しちゃ駄目だよ?寒くなったらすぐ上がるんだよ?風邪ひかないようにね?お腹冷えちゃうよ?」

「姉さんは過保護だなぁ…」

過剰に心配するめのうに苦笑いしながら、滝壺に入っていく孔雀。

線が細く、比較的華奢な体つき、ともすれば少女のようにも見える孔雀だが、そこは夕城流の次男。

流れ落ちる滝の水圧にも負ける事なく、静かに精神統一を行う。