山を分け入る事、凡そ一時間。

轟々と流れ落ちる滝が、姿を現した。

水も綺麗だし、マイナスイオンたっぷり。

如何にもパワースポットという感じだ。

「よし、まずは俺が行こう」

道着のまま、ザブザブと流れ落ちる滝の下まで歩いて行く瑠璃。

全身がびしょ濡れになるのも厭わず、頭から滝を浴びる。

両手を胸の前で合わせ、印を結ぶようにして、目を閉じて精神統一。

なかなか堂に入った滝行だ。