そんな孔雀を見習ったのか、瑠璃、めのう、龍之介の三人も、再び釣りに集中し始める。

「おー?」

ようやく宿題を終え、気分転換にやって来たシンがその姿を見つける。

「釣りかぁ、面白そうだな。俺も混ぜろよ」

龍之介の隣で竿を握って座り込むシンだが。

「あーシン君、宿題終わったあ?」

糸を垂らしたシンの竿に食いついたのは、魚ではなく競泳水着に着替えて渓流で水遊びしていた野菊。

ガッツリ開いた背中が艶めかしい…。

ついつい視線は野菊の背中とカモシカレッグの方へ。

勇者もまだまだ修行足りず。