瑠璃一味のお戯れな学園生活

「逃げるのかよっ!」

再びアストレイアを抜き、大上段から振り下ろすも。

「!!」

黒爪の体は粉々になり、無数の小さな蝙蝠の群れとなって、その場から飛び去って行った。

蝙蝠への変化は、吸血鬼の十八番だ。

「くそっ」

床板を叩いたアストレイアの切っ先を見つめながら、シンは舌打ちする。

「相変わらず引き際鮮やかだぜ…」