瑠璃一味のお戯れな学園生活

「可以说确实勇猛的…凶暴(実に猛々しい…凶暴と言ってもいい)」

素早く後退しながらも、黒爪は笑みを浮かべていた。

追いかけるシンの瞳は、どこか違った。

躊躇いなく転倒した黒爪を貫こうとした事といい、殺気丸出しの姿といい。

闘志漲るのはいつもの事だが、その眼を支配するのは『怒り』だけではない。

憎悪、いや、もっと悪質なもの。

『殺意』

「御自慢の天神学園の掟はどうしたね?『命のやり取りを禁ず』だったか?」

「っ…っっ…っっっっ…!」

勿論覚えている。

いや、黒爪の言葉で思い出す。

自分は勇者だ。

怒る事はあっても、相手を殺生するような事があってはならない。

それが人間だろうと、魔族だろうと。

そういう事を学ぶべく、天神学園に来たのではないのか。