瑠璃一味のお戯れな学園生活

「誰なのっ?出てきなさいよっっっ!」

「の、野菊先輩…」

「誰か隠れてるのは分かってるんだよっ?姿見せてよっっっ!」

「野菊先輩っ」

「私達をからかって何が楽しい訳っ?シルヴィちんもどこ連れてったのっ?」

「野菊先輩っ!」

「出てきなさいよっっっ!ねぇっ!」

「野菊先輩!落ち着いて下さいっ!」

呼吸が上がるほどに声を荒げる野菊を、咲花は必死で宥める。

ハァハァと息を乱す野菊は、涙目になっていた。

完全に場の雰囲気に飲まれてしまっている。

姿を見せないシルヴィに、いる筈のない『何か』に、完全に脅えてしまっていた。