瑠璃一味のお戯れな学園生活

「シ…シルヴィちゃんがいないなら…さっき何で扉が…」

「奥!奥の方に隠れてんだよきっと!」

咲花の言葉を遮るように、野菊は声を上げる。

咲花の憶測を聞く事が怖かった。

シルヴィが扉を閉め、シルヴィはそのまま廃屋の奥に隠れた。

そうでなければ困る。

「出てきなってばシルヴィちん!早く出てこないとリィちんに言いつけて叱ってもらうんだから!」

扉の奥へと歩いて行く野菊。

一人置き去りにされるのは怖いのか、咲花も急いでついて行く。

「悪戯っ子なんだからシルヴィちんはぁ…もうここら辺にしとこうよ。そだ、明日は私が学食でシルヴィちんの食べたいもの何でも奢って…」

言いかけた野菊達の後ろで、パタパタと軽い足音が聞こえて。

「誰っっっっっっ?」

野菊はヒステリックに声を上げた。