だったらこうして普通の生徒達みたいに、まったりダラダラ無為な夏休みを過ごしても問題ないのではないか。

「……」

アイスを咥えたまま、窓の外を見ると、ガンガンに照りつける日差し。

明るいというより、外は『白い』。

日光が強すぎて、何かもを白く照らしている。

裸眼で見たら、目が潰れてしまうのではないかというほどの太陽だ。

日焼け止めを塗って稽古しなければ、野菊並みに肌が焼けてしまいそうだ。

「そんな真っ黒になったら…」

鬼龍はポツリと呟く。

「瑠璃に嫌われてしまうかもしれないアル…」