瑠璃一味のお戯れな学園生活

という訳でその夜。

参加者全員と共に花火を楽しんでいた拓斗達のもとに。

「拓斗さん、ペインさん」

シン達が歩いてくる。

「改めて、結婚おめでとうございます…」

「これ、父ちゃんと母ちゃんからだ」

リィとシルヴィが手にしていたのは、光る石をウェスタが加工し、ネックレスに仕上げたものだった。

「指輪にしようかとも思ったが、既に二人の指にある婚約指輪には敵わんのでな」

ウェスタが笑う。

この世界に存在するどんな宝石や貴金属とも違う、不思議な光を放つ石で出来たネックレス。

石の中で、神秘的な炎のような光が、燻っていた。